CL優勝を狙うパリとユーベに、
この先必要な進化とは?

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中山 いろいろな意味で、コンテ監督率いるインテルとの直接対決で勝ったのは大きかったですね。あの1勝で、サッリの信頼度が確実に上がったように思います。

倉敷 「今季のセリエで全勝だったコンテより上なんだ」とティフォージに思わせたことはとても大きい。CLのグループステージで勝つより遥かに重要な勝利だったと思います。

中山 選手層を比べても、現在のインテルよりユベントスのほうが厚いですしね。

倉敷 今季のセリエAはロケットスタートを切ったインテルの優勝もあるかなと思っていた人も多いと思いますが、あの1戦で「ユーベが連覇を続けそうだ」と思い直したのではないでしょうか。ただ、個人的にはマタイス・デ・リフトがまだ馴染んでいないのが心配です。

中山 イタリアのセンターバックは特殊なので、デ・リフトでも少し時間がかかるかもしれませんね。

倉敷 いずれは馴染むでしょうが、どれくらい時間がかかるかですね。1シーズンは見てやらないと駄目かもしれません。それくらいユベントスの最終ラインは難易度が高いし、ユベンティーノも高レベルを求めますからね。

中山 ボヌッチ、アンドレア・バルザーリ、キエッリーニの「BBC」トリオの時代が長すぎましたよね。あの最終ラインのレベルをいきなり求められても、なかなか難しい。

倉敷 GKのヴォイチェフ・シュチェスニーも長い時間ベンチからブッフォンを見て勉強し、満を持してバトンを受け継ぎました。偉大なクラブに加入したら技術以外に謙虚さと忍耐力も必要なのでしょう。オランダ代表のキャプテンであっても時間は必要です。横にいるアレックス・サンドロを見ていても努力しているのがわかります。前にいるマテュイディの力も借りながら進歩しようとしています。

中山 新戦力でいうと、最近になってようやくアドリアン・ラビオが出場機会を得られてきたので、彼がイタリアでどこまで逞しく成長するのか楽しみに見てみたいと思っています。あんな形でパリから出て行ったので、何としてもイタリアで成功を手にしないとフランス代表にも戻れませんしね。

倉敷 ラビオがいることによって、ミラレム・ピャニッチを使わない選択肢も生まれます。意外とケディラは好き勝手に上がりますし、ベンタンクールもまだ計算できないところがあるので、サッリにとってラビオは使い勝手のいい駒になりそうです。こうしてみると、意外と今季のユーベはメンバーも変わってきていて、サッリとしてもやり甲斐があるのではないでしょうか。

 アッレグリを追い出したパベル・ネドベド(副会長)が、サッリにはそれだけの環境を用意してあげなければいけないと、気を使っていると僕は思っています(笑)。

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