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ゲンク伊東純也、3つ目のアシストで
調子上向き。地元メディアも称賛 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 中だけにいても自分の特徴は出ないですし、両方できればいいという感じです。そういうのを心がけてやっていたら、うまくいくようになりました」

 ポゼッション時に外に張り出す時間帯を増やし始めた伊東だが、マッズ監督から授けられたタスクはしっかり実行している。アンデルレヒト戦では、まるでボランチのようなポジショニングを取って相手ボールを奪ったり、プレッシャーを受けた右SBカスパー・デ・ノーレを助けたりもしていた。

 このように、伊東はチームに貢献したうえで、自分が生きるための策を講じている。

 アンデルレヒト戦で、伊東は188cmの大型CBサンドラーとマッチアップした。アシストしたシーンも、60メートルをドリブルでぶち抜いたシーンも、腰を痛めたシーンも、サンドラーがそこにいた。彼と互角以上にやりあえたことは、伊東にとって自信になったのではないだろうか。

「そうですね。アンデルレヒトの両CB(コンパニ&サンドラー)はレベルが高い。そういうスカウティングは出ていました。実際にうまかったし、強かったと思います。ああいうCBとやれるのは(ベルギーに来てプレーする)強みかなと思います」

 8月30日には、チャンピオンズリーグの抽選会がある。しかし、「今度の木曜日にCLの抽選会がありますね」と言っても、「ああ、そうなんですか? 知らなかった」と返す。

「(当たるチームは)どこでもいいです。あんまり気にしてない。どこと当たっても格上なので、チャレンジャー精神でやります。強いチームとやりますので、楽しめればいいかなと思います」

 ベルギーメディアは伊東のことを、「DFが捕まえきれなかった」と評価した。その姿をCLの舞台でも、ぜひとも発揮してほしい。

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