2019.02.20

低レベルで安定してしまったバルサ。
これではCLは勝ち切れない

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、リヨン対バルセロナ。

 フランスリーグでは首位を行くパリ・サンジェルマンに遅れること16ポイント差の3位。英国ブックメーカー、ウィリアムヒル社のCL優勝予想では16チーム中13番目にランクされるリヨンと、その予想で2位につけるバルセロナとの一戦は、リヨンのホーム戦ながら、接戦度の低い試合と予想された。

 ところが、結果は0-0だった。結果のみならず、バルサは内容でもリヨンといい勝負をしてしまった。先週、アヤックスにアウェーで勝利を飾り、CL4連覇、通算13度目の優勝を狙う態勢に入ったライバル、レアル・マドリードとは反対の流れにある。

リヨン戦に先発したリオネル・メッシ(左)とルイス・スアレス CL史でバルサが勢いづくきっかけになったのは、2度目の欧州一に輝いた2005-06シーズンだ。初優勝がチャンピオンズカップの名称で開催された最後のシーズン(1991-92)だったので、それはCLとしては初、久々(14シーズンぶり)の欧州王座だった。

 しかし、その時18歳だったリオネル・メッシは、CL決勝トーナメント1回戦のチェルシー戦で負傷した影響で、スタッド・ドゥ・フランスで行なわれたその決勝のアーセナル戦には出場していない。

 メッシがバルサのCL優勝に大きく貢献したのは2008-09。ジョゼップ・グアルディオラがバルサの監督に就任した最初のシーズンになる。

 ローマのオリンピコで行なわれたマンチェスター・ユナイテッドとの決勝戦。メッシは右ウイングで先発したが、ものの数分でサミュエル・エトーとポジションを入れ替わり、0トップのCFとしてプレーした。