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今季絶不調のレアル・マドリーの問題点は、クラシコの内容に表れている (5ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 マルセロが「前のコーチに戻したほうがいい」とコメントしたことも話題になりましたね。コンディションとは関係ないかもしれませんが多くの注目を集めていたのがゴールキーパーを誰にするのか、ということでした。結局、ティボー・クルトワが選ばれましたが中山さんはこの選択についてどう思いましたか?

中山 基本的に、クルトワが加入した今シーズンは、チャンピオンズリーグがナバスで、リーグ戦がクルトワといった起用方法をしていたので、この試合でもクルトワがスタメンになると予想していました。それ自体は悪くないと思いますし、この試合のクルトワのパフォーマンスも好セーブがありましたし、上々の出来だったように思います。

 ただ、これはクルトワだけの話ではないのですが、全体的にマドリーの選手は調子が良くないですね。ラファエル・ヴァラン、モドリッチ、ナチョ、イスコやマルコ・アセンシオもそうですが、トップフォームには程遠い状態にあります。

 やはりW杯の疲労の影響も大きいと思いますし、とくにヴァランが心配ですね。2試合連続で不用意なファールをしてPKを与えてしまっていますし、もともと気持ちが強い選手ではないので、肉体的な疲労がメンタルに悪影響を及ぼしているような気もします。戦術的な要素もいろいろあると思いますが、この試合で問題を抱えたマドリーの右サイドの選手は、いずれも調子が良くない状態だったということも大きかったのではないでしょうか。

倉敷 さきほど小澤さんが指摘してくれたコンディションの問題は、この試合の大きな鍵ですね。ちなみにクルトワはアトレティコ・マドリーとチェルシー時代に過去12回バルサと対戦して20失点。アトレティコ時代だけを見ると、バルサに対してはリーグ戦6試合で0勝2分け4敗という記録が残っています。

中山 バルサとの相性が悪いんですね。

倉敷 相性は悪いです。アトレティコにとってはアウェーゲームでしたが2011-12シーズンに5-0の負け、その翌シーズンも4-1の負け、いずれもキーパーはクルトワでした。アトレティコという守備の強いチームにいながらですからこの数字は意外ですね。

 コンディションの話に戻しますが、W杯の疲労というエクスキューズはベイルとベンゼマには関係ありません。W杯に出場していないのになぜあまり調子がよくないのか? 

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