全員代表クラス。レアル・マドリードを
悩ます「GK多すぎ問題」 (3ページ目)
もっとも、人気主義というのは危ういものだ。現場はその運用を間違えると、内部から崩れていく。新監督に就任したフレン・ロペテギにとっては、腕の見せどころとなる。元GKというアドバンテージはあるが、不安も尽きない。
8月27日現在、レアル・マドリードには5人の代表クラスのGKが"乱立"している。ナバス、クルトワ以外にも、昨シーズンは第2GKだった元スペイン代表フランシスコ・カシージャ、今シーズン獲得したばかりのウクライナ代表アンドリー・ルニン。さらに昨シーズンは第3GKだったルカ・ジダン(ジダンの息子)もいる。
ナバスが残留の決意を固めたことで、まずはルニンが割を食うことになりそうだ。「クルトワのセカンドGKとしてチームに慣れながら、カップ戦で試合経験を積み、将来的にファーストGKに」という形を目指しての入団だったが、このままではよくてサードGKが定位置だ。実戦を求め、スペイン1部レガネスへの期限付き移籍が濃厚といわれる。同じマドリードのクラブで、近日中に発表されるはずだ。
GKの登録は基本3人。実力者のカシージャも引く手あまたで、移籍の道を探るのではないだろうか。
気になる「正GK」は、分担制が有力だ。たとえば「ナバスが国内リーグ、クルトワがCLと国王杯」といった具合だ。
タイプは違うが、2人は相当な実力者である。GKは特別なポジションで、競争を煽る起用をすると、チームが殺伐とした空気になることもあるだけに、はっきりと担当を決めたほうがベターだろう。
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