2018.06.30

4得点でもたたかれるC・ロナウド。
今大会は珍しく謙虚なのが不気味…

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by AFP/AFLO

 何をしても、何もしなくても、注目されるのがスーパースターなのだろう。

 ポルトガルの英雄、クリスティアーノ・ロナウドはロシアW杯初戦のスペイン戦(3-3)でハットトリックを記録した。外側から巻き込んだFKは圧巻だった。続くモロッコ戦(1-0)でも決勝点となる一発を叩き込んでいる。チャンピオンズリーグで6年連続得点王に輝くストライカーの面目躍如だろう。

ウルグアイ戦を控え、練習でも厳しい表情を見せるクリスティアーノ・ロナウド 一方、第3戦のイラン戦(1-1)は低調なプレーに終わり、イランのポルトガル人監督カルロス・ケイロスとの軋轢(あつれき)がニュースとして大きく取り上げられている。

「マンチェスター・ユナイテッドやポルトガル代表で、ロナウドとは仕事をともにしている。育成年代でも、ともにタイトルを獲ったことがあった。そんな監督に対し、挨拶にもこないというのはどういう了見なのか?」

 ケイロス監督は不満を露わにするコメントを残している。2人の仲は、ドイツW杯を機に冷え切ってしまったという。大会敗退後、「なぜ敗れてしまったのか?」と記者が質問した。するとロナウドは憮然として、「その理由はケイロスに聞けよ」と答えたのだ。

 イラン戦は、ロナウドがPKを外したことも話題になった。マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードというクラブレベルでは、85%以上のPK成功率を誇っている。ところが代表では61%まで落ちると、数字として大々的に紹介された。

 とにかく、スターは一挙手一投足が注目される。6月30日、ウルグアイとのラウンド16でも、その存在からは目が離せない。

 そもそも、ポルトガルはロナウドを生かすための戦術システムを採用している。