ジダン監督の電撃辞任に続いて、ロナウドとベイルもレアルを去るのか (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 ロナウドの発言について尋ねられたジダン監督は、「彼はここ(レアル)にとどまらなければならない。答えはイエスしかない」と返答した。またスペインメディアによると、主将のセルヒオ・ラモスは、「クリスティアーノにとって、レアルよりもいい場所はない」と話している。

 現実的に考えて、ロナウドの高給を支払えるクラブは数少ない。また、そんな金満クラブであっても、33歳のアタッカーの獲得に喜んで数億ユーロを払ったりはしないだろう。ロナウドは今季も多くの得点記録を塗り替えたが、クライマックスでは強引な突破やシュートミスが目立った。超人的な肉体を持っているが、言うまでもなく彼も人間なのだ。

 現時点では、移籍の可能性が高いのはベイルだろう。さすがに2人とも同時に放出するようなことはないはずだが、ワールドカップのある夏は移籍市場も熱くなりがちだ。

 今季、BBCがそろい踏みした試合は数えるほど。それでも、ここ数年のレアルは充実する控えの力によって難局を乗り越え、タイトルを掴んできた。スペイン出身の若手の成長は心強いが、BBCのいずれかを欠くことになれば、代役を獲得すべきと騒がれるはずだ。それはパリで不満を溜め込んでいるブラジルのエースになるのだろうか......。

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