2018.06.02

ジダン監督の電撃辞任に続いて、
ロナウドとベイルもレアルを去るのか

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げたのもつかの間、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督が5月31日に会見を開き、突然の辞任を表明した。そして、昨オフに解体したバルセロナのMSNに続いて、来季はチームの象徴であるBBCもなくなりそうな気配だ。

CL決勝で喜びを分かち合うベンゼマ、ベイル、ロナウド リバプールとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝を3-1で制したあと、レアルのガレス・ベイルはマン・オブ・ザ・マッチの記者会見で去就について2度も質問された。

「当然、自分は毎週プレーする必要があると感じている。今季はいろんな理由でそれが実現しなかった。(ウェールズがワールドカップに出場しない)今年の夏はたくさん時間があるので、エージェントとひざを突き合わせてゆっくり話し合いたい」

 決勝では61分に投入され、その2分後に見事なバイシクルシュートを決めると、83分にはブレ球の強烈なミドルでリバプールのGKロリス・カリウスを正面から打ち破った。4年前のアトレティコ・マドリードとのファイナルでも決勝点を奪ったウェールズ代表は、またしても至高の大一番で”違い”を見せつけた。ただし、リスボンでは先発して延長まで戦い抜いたが、キエフでは30分ほどしかプレーしていない。

「(先発ではないと告げられた時は)もちろん、すごく残念だった。最近はいいプレーもしていたし(リーグ戦では過去4試合で5得点)、自分は先発にふさわしいと考えていた。でもプロフェッショナルとして、チームは11人だけで成り立っているものではないと理解している。出番がくれば、チームの力になれるように全力を尽くそうと思っていた」

 口ぶりは明るかった。CL決勝史上屈指の鮮烈なゴールを決め、レアルの歴史に再び名を刻んだのだから当然だ。しかしそのすっきりした表情は、新たな旅立ちを決意した人のそれに見えなくもなかった。これ以上ないほどの置き土産を残し、自ら最高の花道を作って。