2018.06.01

西野ジャパン、見るに堪えない
壮行試合に「かすかな光」を探すと…

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹、スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sano Miki,Sueishi Naoyoshi

 見るに堪(た)えない壮行会だった。

 試合は、日本がガーナに0-2で完敗。まったく高揚感のない試合内容に雨も手伝い、試合途中から足早に席を立つ観客は多かった。

 ところが、半分以上が空席になったスタンドのしらけた空気を無視するように、試合後のスタジアムにはスモークとライトで派手な演出が施され、人気アーティストが熱唱。

 無論、出演した彼らに何ら責任はない。だが、不可解な監督解任劇から直前に見た凡戦までの文脈で言えば、どう見ても”KY”な演出である。そこに日本サッカーの現状と、日本サッカー協会の姿勢が表れているように思え、いたたまれない気分になった。

 繰り返すが、試合は完敗。結果ばかりか、日本代表は攻守両面においてチームになっておらず、内容的にも見るべきものは乏しかった。

ガーナ相手に完敗した日本代表 もちろん、新監督が就任して間もないという事情はある。もしワールドカップが4年後なら、その言い訳も通用するだろう。最初だから仕方がないと鷹揚(おうよう)に構えてもいられる。

 だが、日本のワールドカップ初戦までは、すでに3週間を切っている。かなりの危機的状況と言わざるをえない。

 とにもかくにも、この期に及んで腑に落ちないことが多すぎる。