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CL第2戦マンU対セビージャの展開を
モウリーニョ通の3人が見通す (4ページ目)

  • photo by Getty Images

小澤 もしモウリーニョがセビージャというよりもラ・リーガのクラブの監督だとしたら、きっとどのホームスタジアムでも大ブーイングが起こり、「モウリーニョ、ベテ・ジャ(モウリーニョよ、去れ)といったコールを大合唱されていることでしょう。

 以前のモウリーニョなら、たとえばペップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)と張り合ってやろうという気概みたいなものを感じましたけど、最近はすっかりコンサバティブな指導者になっている印象があります。

倉敷 モウリーニョは時代の寵児としてポンと出てきた人だったんです。ところが、あっという間に天敵といえるペップが現れて華々しいキャリアを重ね、成果をあげている。クラシコなど直接対決でも圧倒的に分が悪い。さらに、ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)やアントニオ・コンテ(現チェルシー監督)のような新進気鋭の監督がかつての自分のようにスポットライトを浴びている時代です。もはや達観して、ガツガツするのはやめた印象ですね。

 モンテッラの監督キャリアはまだ7、8年です。今季途中でミランの監督を解任されながらチャンピオンズの舞台に挑むチャンスを与えられたわけですから、チャレンジすべきです。両チームとも中2日で臨む第2戦。ユナイテッドはタイムアップまで気の抜けないゲームをリバプールと戦い、セビージャはバレンシアをホームに迎えましたが、あまり心意気の感じられないゲームで完敗しました。心はもはやオールドトラッフォードだったのか?というセビージャが勝つにはどう戦うべきか? 中山さんいかがですか?

中山 奇策とはいかないまでも、第1戦と同じ流れではなく、モウリーニョが驚くような試合の入り方や選手の使い方をした方がいいと思います。モウリーニョの術中にはまらないようにすることが何よりも重要で、スコアを考えて慎重に試合に入るようなオーソドックスな戦い方をすると、相手の思う壺になってしまうのではないでしょうか。

 ユナイテッドのセンターバック2枚は意外と隙が多いので、そういう点ではベン・イェデルの使い方というのもポイントになるかもしれません。

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