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CL第2戦マンU対セビージャの展開を
モウリーニョ通の3人が見通す (2ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 監督力の差はありましたね。この2シーズンのヨーロッパリーグウイナーというカップファイター同士の対戦ですが、チャンピオンズリーグにおける監督のキャリアを比較すればモウリーニョの134試合目に対し、モンテッラはわずか2試合目、経験値には大きな差がありました。

小澤 監督も含めた経験値からして、どうしてもセビージャはモウリーニョのサッカーに引きずり込まれてしまいますよね。ただ、セビージャは第1戦で25本もシュートを打って、そのうち8本が枠内シュートだったことを考えると、1ゴールも奪えなかったというのは悔やまれます。もちろんユナイテッドにはダビド・デ・ヘアというスーパーなGKがいるので仕方ない部分はありますが。

 セビージャの望みは、アウェーゴールを許さなかったことでしょう。0-0で第2戦を迎えられるので、希望はあると思います。あとは、モンテッラが固定しているメンバーで第2戦も戦うのかどうかという点が注目です。

 ラ・リーガのアトレティコ・マドリー戦(2月25日)では、いつものメンバーで臨みながら、同じようにビルドアップの起点となるバネガ、エンゾンジの2人を潰されて完敗してしまいましたから、その辺りの修正に期待したいところです。

中山 僕が気になっているのは、モンテッラが1トップにルイス・ムリエルを固定して、ウィサム・ベン・イェデルをあまり使わない点です。もちろんメンバーを固定してチームの骨格を構築すること自体に問題はないのですが、たとえばユナイテッド戦のように手詰まりになった時、攻撃に変化をつける策として前線にベン・イェデルを投入してもいいのではないでしょうか。

 彼はスペースがない中でも一瞬の動きで裏をとることもできるし、ドリブルや細かいワンツーを使って局面を打開することもできるので、相手がゴール前を閉じている時は有効だと思います。モンテッラは、ミランの監督時代から試合中にやり方を変化させることを好まない傾向がありますよね。

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