香川真司とドルトムントに重大危機。あっさりCL敗退でクラブ激震か (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 そして、ここまでチームを苦境に陥れたピーター・ボス監督の去就問題が浮上する。20日付けのビルト紙は「あと2試合」と報じている。つまり、この日のトッテナム戦と、4日後に迫るシャルケ戦、レヴィアダービーをさす。この2戦での成績次第では指揮官の交代があるだろうというのだ。

 ここまでマルコ・ロイスやウカシュ・ピシュチュクが負傷で不在だったという不運もある。デンベレが去った後の攻撃陣のなかで、ロイスはなくてはならない存在だった。不動の右SBピシュチェクの長期離脱も、チームから安定を奪った。期待の若手、クリスティアン・プリシッチも故障中。さらに先週末のシュツットガルト戦ではCBのソクラティス・パパスタソプーロスが骨折。この日のトッテナム戦ではレギュラーGKのロマン・ビュルキが負傷で交代、試合後には救急車で運ばれた。

 香川真司はトッテナム戦に先発したが、1-1で迎えた66分に交代した。特に目立った活躍はなかったが、香川のプレーが精彩を欠いたというより、香川を含むチーム全体が冴えなかった。特に後半は、49分に同点ゴールを奪われると、そのままなすすべなく崩れていった感がある。

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