浅野拓磨、快足飛ばすもゴールならず。
「技術と判断力を上げたい」 (4ページ目)
香川は結局、63分にピッチを退き、チームの敗北をベンチから見つめた。代表とクラブでの再起への第一歩はほろ苦いものとなったが、試合後の表情に悲壮感はない。
「代表戦から考えさせられることもあったし、ドルトムントでもこういう状況なので、それをうまくリンクさせながら打開していきたい。どちらも似ている状況が少なからずある気がするので。考えて、苦しみながら、勝ち抜いていきたいです。うまくいかないときこそ、ひたむきに戦うことが必要になってくると思います」
一方、勝利を収めながら自身のパフォーマンスに納得できなかった浅野も、同様の言葉を口にした。
「今日の試合はアピールできなかったと捉えているので、まずは明日の練習から切り換えて、次の試合に向けてアピールしていかないと。練習から死に物狂いで、100パーセントでやらないといけないと思います」
シーズンとその後に控えるW杯へ向けて、2人の日本人選手の立場はとても盤石とは言えない。シュツットガルトの夜はホームチームの勝利に沸いていたが、香川と浅野の表情が緩むことはほとんどなかった。
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