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「俺には時間がない」。内田篤人が
率直に語るベルリンでの近況と代表 (5ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 千葉格/アフロ●写真 photo by Chiba Itaru/AFLO

――その表現をするには瞬発力が必要になる?

「でも、練習やっていてもそうなんだけど、よくなってきた気がするんです。最初こっちに来て、すげー疲れたんだよ。ボールが足につかない感じがしていたんだけど、最近、ちょっと落ち着いてきたんだよね」

――やはり時間が必要なんですね。

「時間って必要なんだって思った。ちゃんと合宿をやって、チームを作ってというところに、俺、遅れて入ってきたから。やっぱりディフェンスラインに割って入るのは難しいんだな。やっぱり時間なんだなと、あらためて(思った)。でも、俺には時間がないから。判断するときは判断する。次の出場機会、いつくるかな? 来週のポカール(ドイツ杯)かな? 相手はレバークーゼンなんだよね。俺にとっては難しい試合になるよな」

――でも、チャンスはそういうものですよね?

「そうなんだよね。自分の『ここでチャンスがきたらいいな』というポイントでないところが多いよね。ケラー監督がやっているのを知って来たからね。最後に拾ってくれた形だし、チャンスがきた時にやるしかないね」

 なかなかチャンスは回ってこないが、自分のプレーをできればやれる。その自信の裏付けにはシャルケで積み重ねた経験がある。チームの先発に定着することと、その先にある代表招集を、内田は確実に見据えていることはよくわかった。どのようなタイミングでチャンスを得て、それをどう掴んでいくか。すべては「俺次第」だろう。

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