原口元気のバイエルン3人抜きが示す「日本人ドリブラー」の可能性 (2ページ目)
原口のドリブルは、世界有数の守備者たちを翻弄している。その技術は、「異国の地で磨き上げられた」ということになるだろうか。
「原口があれだけ順応できているのは、すごいことですよ」
ドイツ2部のカールスルーエで3年間を過ごしたMF山田大記(ジュビロ磐田)は明かしている。原口とはドイツ挑戦が同じ時期で、同じようなポジションという山田の証言には、説得力があった。
「原口のプレーはJリーグにいた頃よりも、かなり変化しました。『ドリブラーとしてはつまらなくなった』という意見も聞きますね。でも、俺としては"ドイツで成長したんだな"と尊敬すらします。
これはヨーロッパに来てみないとわからないことなんですが、日本で言うドリブラーは、ドイツなどヨーロッパではなかなか通用しないと思います。足先だけでかわしても、あっちは体ごとでガチャンと潰しにくる。自分も、Jリーグではドリブルのスピードもそこそこは自信がありました。でも、海外では体ごとぶつけてくるので、かなり厳しかったですね。だからこそ、日本人選手は守備の部分だったりで、泥臭くもできるようにしながら順応する必要があるんです」
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