2017.10.04

W杯予選のアルゼンチンが危機。
ペルーをビビらせる会場で必勝を期す

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by Getty Images

 ブラジルW杯準優勝のアルゼンチンが、ロシアW杯予選で大苦戦を続けている。

ベネズエラ戦は不発に終わったメッシ。国内では批判にさらされている 南米予選は2年前の10月から始まったが、その間に監督交代が2回あり、現在のホルヘ・サンパオリは3人目だ。1人目のヘラルド・マルティーノは3勝2分け1敗と合格点ながら、コパ・アメリカの決勝戦で2年続けてチリに敗れたため辞任。後任にはエドアルド・バウサが就任するが、3勝2分け3敗の成績で解任された。この段階でアルゼンチンの順位は5位。出場権は4位までで、5位になるとプレーオフに回らなければならない。

 もっとも、バウサの任期中は予選のホームゲームが地方都市で開催されていたため、それが不振の一因でもあった。会場となったメンドーサやサンファンはチリとの国境の街で、首都ブエノスアイレスからはウルグアイへ行くよりも遠い。代表のキャンプ施設はブエノスアイレスに立派なものがあり、市内で試合を行なえば、そこからスタジアムへ直行できる。しかし、地方都市で開催すると前日移動にならざるを得ない。ヨーロッパから10数時間の長旅の末、戻ってきた選手たちは、このハードスケジュールによりコンディションを整えられなかった。

 サンパオリの初陣となった今年3月のチリ戦から、ホームの試合はブエノスアイレスに戻り、1-0の白星スタートとなった。しかし次戦は標高3600メートルのアウェーでボリビアに0-2で敗れた。続く”ラプラタ河クラシコ”のウルグアイ戦は、リオネル・メッシを徹底マークで封じられてスコアレスドローに終わる。