「正直、受け入れがたい」。ヘルタ原口元気の冷遇はいつまで続くのか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

「もう相手はバテていたんで、仕留められたと思いますけどね。僕もチャンスがあったし」

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第1戦。原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、ホームにアスレチック・ビルバオを迎え、0-0で引き分けた。前半はビルバオが、後半はまったく別の試合になったかのようにヘルタが圧倒的にゲームを支配しながら、お互いにチャンスを活かし切れずスコアレスドローに終わった。

ビルバオ戦で85分から途中出場した原口ビルバオ戦で85分から途中出場した原口 原口が残した冒頭のコメントでも分かるように、試合全体の流れを考えれば「勝てた試合だったのに」との思いがより強かったのはヘルタのほうだろう。原口が続ける。

「前半は相手がうまくやっていたと思うけど、後半は(ビルバオの選手が)やたらバテていたというか、ホントに違うチームのようになったんで、チャンスはたくさんあったんですけどね。流れ的にはそう(後半に勝負を決められた)でしたね、今日の試合は」

 とはいえ、試合中の原口がチームの勝利だけに集中していたとしても、試合が終わった後の、彼のこの試合における最大の関心事は、おそらく結果ではなかったはずだ。

 ドイツ・ブンデスリーガが開幕し、すでに3節が終了したが、原口はそのすべてでベンチスタート。うち2試合に途中出場したにすぎない。

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