現地レポート。5カ月ぶりフル出場した長谷部誠はどんな様子だったか (4ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by AFLO

 先週も4部クラブとの練習試合に出場した鎌田は、「4部でもやっぱり足の出どころは日本とは違うと思うし、ガツガツ(ボールを奪いに)来るなと思いました。いくつかイージーな奪われ方をしてしまったなと思ったんですけど、それも慣れだと思うので。この試合でも試合中にある程度慣れましたし、問題ないかなと思います」と、ドイツの球際の激しさにも順応しつつある。

 この試合はフランクフルトからおよそ2時間ほどのスタジアムで行なわれ、1万3000人の観客の8割以上をフランクフルトのファンが占めた。「4部の相手との試合とは思えないような雰囲気だったので、いい経験になりました」と語った。

 一方、TuSエルンテブリュックで最も大きなインパクトを残したのは日本人FW西谷優希だった。今季からエルンテブリュックに加入した23歳の西谷は、4部リーグの開幕戦で2ゴールをマークし、地元紙にとっては注目の的。記者が試合前にわざわざ日本メディアのところへ取材に来たほどだった。

 3年前、「世界王者の国であるドイツで自分がどれだけできるか挑戦してみたかった」と、大学を2年で中退してドイツへやってきた西谷は6部のクラブに入団。6部の得点王に輝くと、翌年は5部でも得点王になり、その実力を評価されてエルンテブリュックに引き抜かれた。

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