移籍騒動の原口元気が冷静に話す。「決まらなかったらヘルタに残る」 (2ページ目)
だが結局、原口は7月のチーム始動から少し遅れてヘルタに合流した。15日、16日と2日連続で行なわれた練習試合では45分ずつの出場で、両試合ともに右サイドバックでプレーした。原口の主戦場だった右MFには指揮官の息子が入るという、なんともやるせない状況だ。キッカー誌によれば、ヘルタのミヒャエル・プレーツSD(スポーツディレクター)は「原口にもう一度契約延長をオファーすることはない」と話しているという。
こうした状況について原口本人に聞けば、移籍を含むあらゆる可能性に備えつつ、「まずはヘルタで全力を尽くす」とのことだ。
「今は全然、難しい状況ではないです。昨シーズンの終盤、契約延長のプレッシャーをかけられていたときの方が、メンタル的にも難しかった。それはいったんは断りました。今はお互いにリスペクトして、そういうプレッシャーはかけないでいてくれている。僕としても何かあれば動く可能性はあるけれど、でも、『ここでやっていることでは手を抜かないから』ということを、ちゃんと伝えてやっています」
移籍の可能性を残しながら、ヘルタでの練習に集中するというのは、難しそうにも思えるが、原口にとってはさほど問題ではないようだ。
「とりあえず延長の話はしないでいてくれています。とはいえ、契約の話なんていつでもできるんでね」
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