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イングランド時代、到来か。
U-20W杯に見る世界と日本の勢力図 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 だが、すでに変わりつつあることは、今大会を見れば明らかだ。シンプソン監督が語る。

「私の口から、彼らが特別な世代だと言うことは難しい。だが、この21名のグループは才能ある選手たちがそろい、素晴らしいサッカーをしたことは間違いない。もちろん、将来のことはどうなるかわからないが、これからが楽しみだ。この優勝がイングランドのサッカーにとってポジティブな要因になることを望んでいる」

 大きくスタイルチェンジして成功を収めたドイツのように、イングランドもまた、1966年以来となる本当のW杯を手にする日が、近い将来やってくる。そんなことを想像させるに十分な大会だったのではないだろうか。

 最後に、決勝トーナメント1回戦(ベスト16)で敗れた日本についても少し触れておきたい。

 グループリーグで日本と同組になったウルグアイ、イタリアがそろってベスト4に進出したことを考えると、日本はかなり厳しいグループに入ったと言っていい。そのなかで3位とはいえ、最大目標であった決勝トーナメント進出を果たしたことは評価に値する。

 ただし、過大評価は禁物だ。日本が2-2で引き分けたイタリアが3位に、延長の末に0-1で敗れたベネズエラが準優勝したことで、日本もベスト4進出と紙一重の力があったかのように思いたくなるが、そうした見方はあまりにも短絡的だ。

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