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日本代表にも朗報。香川真司が
10戦ぶりフル出場で「好調」が判明 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 この日もそんなデータ通りの試合となった。ドルトムントは前半11分、中盤から最終ラインへのバックパスを奪われ、あっけなく失点。だが後半の55分、ラファエル・ゲレイロからのボールをキープした香川が、相手DFを引き付けながら出したパス。これをオーバメヤンが決めて同点に追いついた。

 香川の先発は実に7試合ぶり。後半戦の初戦となるブレーメン戦以来のことだ。最近は表情も明るく、コンディションも悪くなさそうだったが、実際に90分間ピッチに立っても、その動きは周囲と比べて全く遜色ないように見えた。ビルト紙の採点ではドルトムントで唯一、2点(6段階評価で最高点は1)をつけられたほどだ。

 香川が90分間プレーしたことで、ドルトムントの攻め方のスタイルも少々変わった。何より快速揃いの前線、という印象はなくなる。縦パス1本から前線の3人だけでゴールに突進する迫力がなくなる一方で、組み立てによる意図的な攻撃ができるようになった。

「このチームは意図、意味のあるパスというか、ここに入った時にみんなが......というのが(少ない)。このチームは特に後半、単発でのいい攻撃はありますけど、やはり3~4人が絡む、そういうところの創造性だったり、コンビネーションであったりというのは、課題なのかなと思います」

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