「ゲントの侍」久保裕也は今が旬。
ハリルに届け、渾身のベストゴール

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 ベルギーのスポーツウェブサイト『スポルツァ』が実施しているオンラインアンケートによれば、ベルギーリーグ第30節のベストゴールは、メヘレン戦で久保裕也(ゲント)の決めたドリブルシュートがダントツのトップに立っている。この原稿を執筆している時点で投票はまだ締め切られてないものの、久保のゴールは実に60.95%もの票を獲得。2位のMFルスラン・マリノフスキー(ゲンク/31.16%)との差は大きく、間違いなくこのまま久保がベストゴールに選ばれるだろう。

3試合連続ゴールでゲントをプレーオフ1進出に導いた久保裕也3試合連続ゴールでゲントをプレーオフ1進出に導いた久保裕也 ベルギーの全国紙『ヘット・ニーウスブラット』は、「久保は狙いどおりに、メヘレンの選手の間をスラロームで破った」という見出しで図解入りの記事を載せている。この記事をもとに、久保のスーパーゴールを説明しよう。

(1)MFナナ・アクワシ・アサーレからセンターサークルの外でパスを受けた久保は、メヘレンの選手ふたりを置き去りにしてゴールの方向へ向かってドリブルを開始。(2)ペナルティエリアに入ったところで久保はいくつかフェイントを織り交ぜ、メヘレンのディフェンダー4人をかわし、ドリブル突破で自らゴール前でフリーに。(3)冷静に右足でシュートを放ち、GKコリン・コーセマンスの守るゴールを破る。

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