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バイエルン、アーセナルに大勝。
後半、アンチェロッティが魔法をかける (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko Photo by Getty Images

 リーグで安定感を増したことが、CL制覇に注力できる状況を作り出している。一気にレベルの上がる決勝トーナメント1回戦の相手は、得意としているとはいえ、名門のアーセナル。だが試合は、セカンドレグに向け相手にダメージを与え、他のライバルにも破壊力抜群の印象を与える大勝となった。

 とはいえ、バイエルンが試合のペースを握り続けたわけではない。11分、バイエルンはアリエン・ロッベンが右サイドからカットインし、距離のある位置ながら強烈なシュートをネットに突き刺し先制。だが、その後は攻め込まれる時間帯もあり、30分にはPKを与え、これをアレクシス・サンチェスに決められた。

「立ち上がりはよかったが、前半は我々に問題があった。アーセナルには追いつくチャンスがあった」と、アンチェロッティは、PKが偶発的な失点でないことを認める。前半のシュート数はバイエルンの10に対しアーセナルは7と、大差のない数字を残している。

 ところが、どのようなハーフタイムを過ごしたのだろうか。バイエルンは後半、一気に攻勢を強めた。53分のロベルト・レバンドフスキのゴールを皮切りに4得点。アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は途方にくれるしかなかった。

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