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香川真司の先発が急増へ。
ブンデス後半戦はきっちり監督の構想入り (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ウスマン・デンベレもスペイン合宿中のケガで開幕戦は微妙と報じられており、パーダーボルン戦も出場しなかった。当面はクリスチャン・プリシッチ、エムレ・モルあたりが香川のライバルとなりうるが、現状では彼らを抑えて香川が起用されている。また、最終ラインではソクラティス、スヴェン・ベンダーが練習試合で立て続けに負傷しているのも気になるところだ。

 ドルトムントの基本布陣は前半戦と変わらず4-3-3になる見込みで、香川はユリアン・ヴァイグル、ゴンサロ・カストロと中盤の3枚に入ることになる。一方、前線の3枚は、マルコ・ロイスが復帰し、アンドレ・シュールレ、マリオ・ゲッツェと抜群の呼吸を見せている。コンビネーションが見られるようになったことから、個人技による攻撃が多かった前半戦に比べると、香川にとってはやりやすい環境だろう。

 とはいえ、早期に結果を出して指揮官を納得させないかぎり、ポジションが簡単に奪われる厳しさは変わらない。

 気になるのは、ポルトガル代表ラファエル・ゲレイロの使われ方だ。ニューフェイスながら、ドルトムントが今季序盤に見せた快進撃のまぎれもない立役者であり、香川の最大のライバルだ。インサイドハーフに入ってサイドバックを使い、サイド攻撃と守備のバランスを実現させるトゥヘルお得意の手法で輝いた。

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