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スペイン人記者は「残留だ」。
セビージャ清武弘嗣の1月移籍はあるのか (3ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 もちろん、試合に出たいという清武の意思は強い。だが、前半戦の戦いからすれば試合出場はおろか、メンバーに招集されることも厳しいのが現状である。国王杯で敗退したことから、試合出場はさらに苦しいものになるだろう。もちろん、今後ケガ人や出場停止処分で試合に出られない選手たちが出てくることから、メンバー入りやプレーする可能性は生まれてくるだろう。それでも、清武が描いた夢を大きく下方修正をしなければいけないのは明らかだ。

 練習からのアピール。それが清武にとって唯一できることだ。だが、それもチャンピオンズリーグ、リーガと連戦が続くことで、今後は文字通り調整を目的とした練習をすることが多くなる。「どのようにアピールしていいかわからない」と以前にこぼしたように、今の清武は袋小路に入り込んでしまっている。

 それでも、何人かのセビージャ番スペイン人記者に清武の移籍の可能性を聞くと、誰もがセビージャの残留を口にした。彼らは、よほど大きなオファーが届かない限り、清武がセビージャに残るだろうと推測していた。記者のひとりは「試合出場に恵まれていないが、清武はセビージャでプレーするだけの資質を持っている。唯一の問題はスペイン語とチーム戦術の落とし込みにある」と、話してくれた。

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