カレン・ロバートのインド戦記。「月収にしたら今までで一番よかった」 (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

 チームも12月4日の最終戦でケーララ・ブラスターズに敗れ、全8チーム中上位4チームが進めるプレーオフ進出を逃し、最終順位は5位に沈んだ。

「グワハティでのホーム最終戦は観客が約5万3000人も入り、僕のこれまでのサッカー人生でも一番だったかもしれない。普段も2万5000人くらいは入っていますが、久しぶりにすごい雰囲気でした。ロマリッチはお腹こそ出ていましたが、ボールは取られないし、左足は柔らかく、本当にいい選手でした。

 個人的には15年末に韓国のチーム(ソウル・イーランドFC)を退団してから、インドに行くまで時間がかかってしまったので、コンディション的な難しさもありました。それでも、ケーララとの最後戦は勝てばプレーオフに行けただけに悔しかったです。プロになってまだチームタイトルがなかっただけに、何とか勝ちたかったんですけどね」

 カレンにとってインドは4度目の海外挑戦。貴重な経験をした一方で、実質3カ月弱の短期リーグで十分に力を発揮できなかったという思いも強かったようだ。

 ISLといえば、各チームにW杯やユーロ、チャンピオンズリーグなどに出場経験のあるマーキープレーヤーのほかに、それぞれ8人以上の外国籍選手を保有することが義務づけられていることでも知られるが、彼らの活躍ぶりはどうだったのだろうか。

2 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る