ついに香川真司CLフル出場も、任されるのは「不得意なポジション」 (3ページ目)
彼とは以前からやっているし、もともとそういうスタイルでクロップの時もやっていた。コンビネーションから攻撃を組み立てるという共通するところがあるので、もっと深めていければいいかなと」
ドルトムントのウスマン・デンベレ、クリスティアン・プリシッチ、オーバメヤンといった高速選手たちは、どうしても自分のスピードで攻撃を成立させようとする。彼らをどう使うか、さらに香川自身も生きるためにどうすべきかは、悩ましい問題だ。彼らのスピードを殺してはいけないし、かといって個の力に頼るだけの攻撃になってはならない。
「自分は左の方が慣れているのかな。だけどチーム状況も含めて、与えられたところでやることが求められているし、そこで(課された仕事を)やりきれたら、またひとつ乗り越えられるのかな、と」
このポジションでまず、周囲の信頼を得ていくしかない。だがこの日の香川のプレーの印象は、上々だったとは言い難い。単純なボールタッチのミスや、味方にパスを出す位置やパススピードの不一致、仕掛けても相手を抜けずに下げるシーンなどが頻発。公式データによればパスは42本で88パーセントを成功させてはいるが、いい時のミスの少ない香川のイメージからは程遠かった。
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