「本田圭佑外し」の事情が変わった。
好調ミランが6年ぶり2位に浮上
オフィシャル誌編集長のミラン便り2016~2017(7)
ヴィンチェンツォ・モンテッラの頭の中にある序列を、本田圭佑はどうしても上げることができないでいる。この日曜のキエーヴォ戦では本田の姿はベンチにさえなかった。
もちろん日本代表のオーストラリア戦で痛めた足首のせいではあるが、それがなくても本田がプレーすることは難しかっただろう。過去の経験からいえば、たとえなかなかプレーできなくても本田は打ちのめされたりするような選手ではない。だがこれまでと異なるのは、今のミランが好調であり、レギュラーも固まりつつあるということだ。
こうした状況から、本田の1月の移籍の可能性がまことしやかにささやかれている。しかし、これが本田自身の意向でないことは確かだ。本田はいつも通り、彼もこのミランの重要なコマのひとつであると監督に認めさせるために懸命な努力を続けている。キエーヴォを敵地で破り、2位に浮上したミラン(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 短期間のうちに、ミランの状況は大きく変わってきている。9月の初めにはホームでウディネーゼに敗れていたチームも、今やローマと同勝ち点の2位。首位ユベントスとも5ポイント差につけている。そして次の土曜日、ミランはこのユベントスとホームのサン・シーロで対決する。もしここで勝利すればその差は一気に2ポイントに縮まることになる。久々にビッグマッチと呼ぶにふさわしいミラン対ユベントス戦だ。
1 / 4