「本田圭佑外し」の事情が変わった。
好調ミランが6年ぶり2位に浮上 (3ページ目)
ディフェンスには、すでに大物感さえ漂う守りを見せるGKジャンルイジ・ドンナルンマに加え、ついにブレイクをしたアレッシオ・ロマニョーリと、昨シーズンまではアタランタにレンタルされていたガブリエル・パレッタの存在が大きい。この息の合ったCBコンビは、ディフェンス全体に安定感を与えている。
中盤は先ほど名前を挙げたロカテッリの他に、エネルギッシュなユライ・クツカがいる。キエーヴォ戦で最初に均衡を破ったのは彼のゴールだった。ジャコモ・ボナヴェントゥーラとともにゴールを保証する存在だ。
攻撃の両サイドを担うのはスソとエムバイェ・ニアングだ。特にニアングは今のミランには欠かせない選手となっている。彼が出場しなかった180分は、ミランはたったの1度しかゴールネットを揺らしていない。ニアングの攻撃における重要性が増していることがよくわかるデータだ。
キエーヴォ戦での3-1の勝利はミランを2位の順位に浮上させた。実に6年ぶりのことである。もうひとつ興味深いのは、今回戦ったミランの平均年齢が約25歳と、セリエAで一番若かったということ。この明るい未来を予期させる出来事に、ミラニスタも久々に笑顔と熱気を取り戻した。
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