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リーガ2強の夏。チーム作りが
順調なのはバルサか? レアルか? (3ページ目)

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

 レアル・マドリードは今季初タイトルのかかった欧州スーパー杯で、延長戦の末セビージャに競り勝ったものの、実に不安の残る内容だった。スタメンのモラタは、目立った活躍ができず後半途中で交代。ハメスに至ってはベンチスタートだったが、途中から投入されても、スタメンだったMFイスコ同様、まったく見せ場のないまま試合を終えた。 

 一度はハメス起用について前向きに捉えていたジダンだが、クラブ側がハメスへのオファーを受け入れる姿勢を見せ始めたところを見ると、見切りをつけたのだろう。ハメス自身は、スーパー杯の後、マドリード残留を問われて「当然だよ」と答えているが、ハメスの"勤務態度"に問題があると言われている。

 バルセロナは、リオネル・メッシが夏休みを早めに切り上げて、予定外のイギリスでのキャンプから参加したことが話題になったが、これは開幕に合わせて少しでも万全の状態で臨みたいというメッシ本人の意思表示だった。昨季、全体の3分の1しかプレーしていないハメスにも、ジダンは同じような姿勢を望んでいたようだが、結果から言えば、ハメスは最大限の休暇を消化し、コンディションが整わない状態。実力のあるスター選手であっても、努力せずにスタメンが手に入るほどこの世界は甘くない。それがリーガを代表するビッグクラブにおいては、なおさらだ。

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