なんと4強のうち3カ国、アルゼンチン人監督がコパ・アメリカを席巻

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by Getty Images

ベネズエラ戦で今大会初めて先発出場したメッシベネズエラ戦で今大会初めて先発出場したメッシ ブラジルとウルグアイが早々と姿を消したコパ・アメリカでは、代表チームだけでなくアルゼンチン人指揮官の活躍が目立っている。

 準々決勝に進出した8チームのうち、何と5チームもの監督がアルゼンチン人なのだ。グループBでブラジルを追いやったエクアドル(ブラジル戦は0-0)のグスタボ・キンテーロと、ペルー(ブラジル戦は1-0)のリカルド・ガレッカ。コロンビアのホセ・ペケルマン、チリのフアン・アントニオ・ピッツィ、そしてアルゼンチンのヘラルド・マルティーノが大舞台で手腕を発揮している。

 チャンピオンズリーグでも、ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードが決勝に駒を進め、敗れたとはいえレアル・マドリードにPK戦までもつれこむ好勝負を演じた。アルゼンチン人監督の株は急上昇している。

 一方、敗退したブラジル連盟は、すかさずドゥンガを解任した。ドゥンガは五輪監督も兼任しており、この時期になって五輪代表は監督不在という緊急事態だ。空白期間を最小限にするため、連盟はわずか2日後に後任を発表した。

 五輪監督には、昨年ニュージーランドで開催されたU‐20W杯でブラジルを準優勝に導いたロジェリオ・ミカリが昇格。A代表監督には、コリンチャンスを率いて2012年のクラブW杯を制したチチが就任した。

1 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る