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香川真司、「大事な試合」で同点弾。意識していたシリア戦からの流れ (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 試合はベンチスタート。疲労、コンディションを考慮されたと見るのが妥当だろう。「いい流れを継続するには先発のほうがよかったのでは?」という質問に対しては、即座に否定した。

「いや、そんなことないですよ。むしろこういう戦いは後半のほうは必ず(僕の)必要性を感じる場面が増えてくるし、前半みたいな、なかなか動かないゲーム展開は予想していたので、必ずチャンスあるだろうなと思っていました。コンディションもよかったので、しっかりと準備できたと思います」

 リーグ後半戦に入ってから、トーマス・トゥヘル監督の試行錯誤が続く。3バック気味の4バックシステムは、どの試合でも、特に前半はなかなか機能しない。本来なら3-4-3のような形で、中央でのポゼッションを高めながら相手を崩していきたいのだが、形へのこだわりが強すぎるのか、どうもうまくいかないのだ。システムに対しての香川の適応力を指摘されることは多いが、手こずっているという意味では他の選手だって似たようなものだ。

「もうちょっと流動的に動く必要がある。監督の求めるものは求めるもので、あると思うんですけど、プラスアルファ、自分たちでアクションを起こして、思い切りのあるプレー、意外性のあるプレーというのが必要になってくると思います」

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