バイエルン薄氷のCL8強。あわや1回戦敗退の危機に瀕した理由 (3ページ目)
また、グラルディオラが苦しい台所事情から始めたヨシュア・キミヒのCB起用はうまくいっているのかどうか。この日もフル出場させたが、判断のまずさから穴を開けているシーンが散見された。途中出場のコマンは先制点の起点になり、4点目を決めているが、先発のフランク・リベリーがパッとしなかったのも事実。もし最初からコマンが出ていたら、また違った展開もありえただろう。
ブンデスでマインツに敗れ、ドルトムントと引き分けた今のバイエルンには、今季前半戦ほどの勢いがない。ブンデスの後半戦だけをみればドルトムントに次いで2位。前半戦17試合で8失点のところ、後半戦に入ってからは9試合で5失点だ。高いボール支配率ばかりに注目が集まるが、堅守こそがバイエルンの強さだったはず。だが今、それが失われている。
ただ、それだけにこの1勝は大きな意味を持つ。今季限りでの退団が決まっているグアルディオラの悲願、CL優勝に向けて大きな壁を突破したのは間違いない。
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