ドルトムントEL8強。香川真司が「いなくても勝つ」悩ましい状況
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦第2戦。ホームでの初戦を3-0で折り返したドルトムントは、試合序盤の24分にオーバメヤンが先制ゴールを決めた。「あれで勝負は決まった」と、後半27分から出場した香川真司。アウェーゴールを考えるとトッテナムもやや戦意喪失気味となり、香川に言わせれば「流しながら。無駄な失点をしないように」という試合になった。
試合後、ソン・フンミン(トッテナム)と握手をかわす香川真司 ドルトムントはマッツ・フンメルス、イルカイ・ギュンドアンという2人の主軸を欠いてはいたが、なんら問題なし。終盤に1点を返されたものの、試合自体も2−1で勝利。プレミアで優勝争いをしているトッテナムとの8強をめぐる戦いは案外あっけなく終わった。ドルトムントから駆けつけ、大きな声援を送るサポーターのテンションは高かったが、試合内容は全く別物のようだった。
チームは後半戦に入ってからまだ負けがなく、システムやメンバーをいじりながらリーグ戦でバイエルンを追いかけている。もちろんELでも頂点を目指してはいるが、二の次といっていい。ゴンサロ・カストロがいうには「今はチームのすべてがうまくいっていて、積極的にゴールを狙う姿勢が浸透している」。そしてこれは香川にとって極めて難しい状況だ。
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