ドルトムントEL8強。香川真司が「いなくても勝つ」悩ましい状況 (3ページ目)
香川といえば、熱心に身を乗り出して観戦している。談笑するフンメルスやヌリ・サヒンとは少し様子が違った。後半になると、一番手でウォーミングアップに向かう。その顔に笑みはほとんどなく、ストイックな印象を受ける。交代の3番手で呼ばれると、静かに着替え、水を飲むだけでなく浴びてからピッチに向かった。
両監督の様子も対照的だった。トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は常にベンチ前を右へ左へと静かに歩いている。時おりベンチと激しい言葉のやりとりもするが、あとは物静かだ。一方のトーマス・トゥヘル監督は常に身振り手振りでピッチに指示を送る。スタッフとも大声でやりとりし、審判への文句もたびたび。どうにも落ち着かない様子で、ベンチの選手たちのほうがよほど冷静に試合を見ていた。
週末にはアウクスブルクと戦い、ようやく今年最初のリーグ中断期間に入る。リーグ戦に関しては「バイエルン次第。できることは自分たちが負けないということだけ」と香川は言う。早く気持ちを切り替えるしかない。そんなサバサバした様子だった。
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