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先勝バルサ、引き分けバイエルン。CLの両横綱どちらが優勝に近いか (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 バイエルンとバルサ。違いをもう一つ述べるなら、それぞれの完成度だ。バルサがほぼ100%なのに対し、バイエルンは70~80%。スタメンの顔ぶれに変化がなさそうなのがバルサ。バイエルンは試合毎に変わる。選択肢が多くある。余力という点でバイエルンはバルサに勝っている。

 両者は昨季、準決勝で対戦。通算スコア5−3でバルサが勝利したが、ロッベン、フランク・リベリーのバロンドール級の両エースが怪我で不在だったことが、その最大の要因だった。両者健在の中、普通に戦っていたら結果はどうなったか。先日のユーベ戦では、後半39分、リベリーがD・コスタに代わり登場。元気のいい姿を見せていた。

 ブックメーカーの優勝予想は、バイエルンがユーベに引き分けたことで、2強並列ではなく、バルサ優位に転じている。バルサ、バイエルン、レアル・マドリードが等間隔で並ぶ展開だ。

 バイエルンがもう少し攻めあぐね、バルサのように遅い時間帯に点を奪っていれば、ユーベに同点に追いつかれることはなかった。アウェーで2ゴールを奪った気の緩みが出ることはなかった。つまり、ブックメーカーは少しばかり大局を見誤っている。両者イーブン。むしろ51対49でバイエルン。僕はそう思っている。

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