本田圭佑のドリブルと「予知能力」がミランの基礎になっている
思い起こせば今シーズン前半、第7節でミランがナポリと対戦した翌日、ミラネッロには暗雲が垂れ込めていた。ミランはサン・シーロでナポリに0-4の大敗を喫してしまったのである。ミハイロヴィッチの進退が取り沙汰され、選手たちはバラバラ。一つのチームと呼ぶには程遠い状態だった。
しかし、この大敗はある意味ミランの分岐点となった。ミハイロヴィッチはこの結果を見て、すべてを早急に変えなければいけないことを理解した。さもなければ2014~2015の二の舞になることがわかったからだ。そしてシステムをクラシカルな4-4-2に変更すると、ミランは試合を重ねるごとに自分たちのサッカーを取り戻していった。
ナポリ戦で同点ゴールを演出した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 月曜の夜、ミランは今度はナポリのサン・パオロ・スタジアムでプレーした。結果は1-1。勝利こそできなかったものの、この試合でミランはシーズンファイナルに向けてのダークホースであることを証明した。おまけにこれからの5試合は相手に恵まれている。一時は不可能な目標と思われていた3位入り、つまりチャンピオンズリーグ出場圏内入りに向けてミランは全力で頑張ることだろう。
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