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「ゴールの旨味を覚えた」。
幕を開けた岡崎慎司のプレミア第2章 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 ミックスゾーンで岡崎は、何度もゴールへの強いこだわりを口にしていたが、しかし、シーズン前半戦はそうでなかった。

「見えにくいところで貢献し、1シーズン通して、『やっぱりアイツがいてよかった』というキャラクターでやっていく」
「今やっていること(=献身的な守備でチームを支えながらゴールを目指す)をやり続けることが大事。出たときにきっちり自分のやれることをやって、それを1年通してやる」

 以前の岡崎は、「献身性やハードワークで貢献していく」ことを強調していたのだ。ここにきて、大きな心境の変化が生まれた理由は、いったいどこにあるのか──。

 改めて、これまでの経緯を少しまとめてみたい。

 岡崎のプレーに劇的な変化が生まれたのは、12月19日に行なわれた第17節・エバートン戦だった。直近2試合でベンチスタートだったことから、「このチームはみんながハードワークしている。だから、試合に出ている選手よりも違いを出すには結果。練習からそれをずっと意識している」と語り、得点意識を高めたことで練習でもゴールが増え、結果として先発に復帰してネットも揺らした。「最初はハードワークを貫こうと考えた。1シーズンは貫こうと思ったが、今は結果を出す部分で違いを出すことを考えている」と、現状を打破するために"意識改革"を行なったのである。

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