バルセロナが消える可能性も? CLラウンド16注目の3カード (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 しかも、今シーズンはボールポゼッションへのこだわりに加えて、縦に入れるロングパスからシンプルにゴールを狙う力強さも兼ね備えており、対戦相手にとっては実にやっかいなチームに仕上がっている。故障で戦列を離れているMFフランク・リベリーとMFマリオ・ゲッツェも、年内もしくはウインターブレイク明けには復帰する予定で、来年2月23日に行なわれるアウェーでの第1戦にはベストメンバーが揃う可能性が高い。

 迎え撃つユベントスは、MFアンドレア・ピルロとFWカルロス・テベスという大黒柱がチームを去ったことも影響し、シーズン序盤は不振にあえいでいた。だが、ここにきて尻上がりに調子を上げて、目下リーグ戦では6連勝中。対戦相手によって3バックと4バックを使い分けるマッシミリアーノ・アッレグリ監督の変幻自在なスタイルに、新戦力たちがフィットし始めているのは明るい兆しだ。

 カギを握っているのは、やはりマリオ・マンジュキッチとパウロ・ディバラの新2トップだろう。出だしでつまずいた感はあったものの、マンジュキッチはここ2ヶ月間の国内リーグ戦で4ゴールを記録。また、赤丸急上昇のディバラは国内リーグで8ゴールを挙げ、マンジュキッチとのコンビも板についてきた。

 守護神ジャンルイジ・ブッフォンを筆頭に、最終ラインのジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチ、アンドレア・バルツァッリのベテランDF陣がバイエルンの攻撃を封じ、2トップが少ないチャンスをモノにできれば、勝利の条件は整う。バイエルン攻略のポイントは、彼らの守備にありそうだ。

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