内田篤人「キライじゃない」。変人マガト、サガン鳥栖の監督に
フェリックス・マガトがサガン鳥栖の監督に就任かという報道が最初に流れたのは11月上旬のことだった。まずスポーツ紙が報じ、その後、サガン鳥栖の竹原稔社長が交渉の最終段階である旨を認めたことから、通信社や一般紙も後を追った。時間とともに情報の確度が上がり、もはや既成事実のようになっている印象がある。
だが、これはあくまでも日本国内の話。ドイツではこの1ヵ月、この件でたいした報道はなかった。
サガン鳥栖監督に就任が取りざたされるフェリックス・マガト だが12月8日になってキッカー誌が「マガトが日本へ」と報じている。記事では鳥栖という町とクラブの概要を紹介。「4年前に2部から昇格したクラブで、ドイツでいえば2部のザントハウゼンやハイデンハイムに似ている」「東京から1114キロの距離にあり、人口は7万人強。新幹線は止まらず(編集部注・新鳥栖駅に止まる)、空港はない」「それでもマガトはこのチャレンジを楽しみにしている」などと書いている。
マガトは現役時代、西ドイツ(当時)代表としてW杯準優勝を果たすなど十分な実績を残しており、ハンブルガー時代の1983年、チャンピオンズカップ決勝で決めた決勝ゴールは今でも映像で見かける。監督としてもバイエルン・ミュンヘンやヴォルフスブルクでリーグ優勝を経験するなど、キャリアを築いてきた。
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