年末年始にチャンスあり。ラニエリ監督が描く、岡崎慎司の起用法

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 レスター・シティの見事な完勝劇だった。スウォンジー・シティ相手に試合を支配し、順調に得点を重ねて3-0で勝利。その結果、ストーク・シティに敗れたマンチェスター・シティをかわし、レスターはプレミアリーグの首位に返り咲いた。

岡崎慎司(左)をクラウディオ・ラニエリ監督(右)はどう起用する?岡崎慎司(左)をクラウディオ・ラニエリ監督(右)はどう起用する? 内容も圧巻だった。ポゼッション志向の強いスウォンジーにボールを持たせ、カウンターで敵の隙を徹底的に突く──。狙いどおりに攻撃が機能し、シュート数は相手の倍近い16本を記録した。落ち着き払ったその戦いぶりには、余裕さえ感じられた。

 前節のマンチェスター・ユナイテッド戦で「11試合連続ゴール」のプレミア新レコードを樹立し、一躍、"時の人"になったFWジェイミー・バーディーは、無得点に終わった。しかし、2点目の場面ではロングボールを足もとにピタリと合わせてゴールにつなげ、3点目でも敵を引きつけてMFリヤド・マフレズにラストパスを出すなど、この日は周囲を生かす動きで2ゴールに絡んだ。連続得点記録は「11」でストップしたが、そのプレーぶりは貫禄十分だった。

 思い返せば、昨季のレスターはスウォンジーとのアウェーゲームを0-2で落としている。今回の対戦はスウォンジーの不甲斐なさもあったが、結果・内容ともにレスターの成長を証明する一戦となった。

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