ドルトムントの香川真司。「劇的すぎる」スーパー決勝ゴールの意味
ドルトムントがヴォルフスブルクにドラマチックな勝利を収めた。後半ロスタイムに決勝ゴールを決めたのは、この日が今季のリーグ戦で初めてのベンチスタートとなった香川真司だった。
「劇的すぎるので気持ちはすごく高ぶったし、感情をあらわにしたというか......」
ゴール直後の香川は、笑顔にさえならず、興奮し切った表情のままピッチに膝から滑り込み、仲間と喜びを分かち合った。
ヴォルフスブルク戦で勝ち越しゴールを決めた香川真司 昨季はドイツ杯決勝で敗れ、今季もバイエルンをともに追走する立場の強豪から、価値ある勝ち点3をもぎとった。この日は、バイエルンが今季リーグ戦で初黒星を喫しており、首位バイエルンと2位ドルトムントの勝ち点差は5に縮まっている。リーグ戦への興味を維持するためにも喜ばしいことだ。
香川の言う「劇的すぎる」には、ふたつ意味があるように思う。
ひとつはもちろん試合展開だ。ドルトムントは前半32分にロイスが抜け出し、GKもかわして先制。それまでヴォルフスブルクの守備的な4-4-2とタイトなマークに苦しみながら、どうにか得点した。その後は互いにゴール前でのチャンスはあったが、GKのセーブやポストに阻まれ、試合は1-0のまま終了するかに思われた。
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