今季初フル出場のミラン本田圭佑。「カップ戦要員」に活路を開く (3ページ目)
さて、我らの本田圭佑だが、サンプドリア戦では最後の10分間プレーし、その出来栄えはここ数試合の中では一番良かった。あと少しでゴールにつながりそうなアシストもあった。
そして火曜の夜に行なわれたコッパ・イタリア、クロトーネ戦。本田は今シーズン初めて、キックオフからタイムアップの笛までフル出場を果たした。ヨーロッパのカップ戦のないミランにとっては、コッパ・イタリアも大事な目標の一つ。試合前にはミハイロビッチも「ここで負けたら大惨事だ」と言っていた。
相手のクロトーネはセリエBだが、現在2位につけている好調なチーム。おまけにチーム創立以来、初めてサン・シーロで戦うとあってモチベーションは高く、南イタリアのカラブリアから、平日にもかかわらず5000人のサポーターが押し寄せていた。
そのためかミランも苦戦を強いられ、延長まで決着がつかなかったが、最後は3-1で勝利した。カップ戦で勝ち残ったことは本田にとっても朗報だ。ここまでミハイロビッチはカップ戦を基本的にターンオーバーのチームで戦っている。たとえリーグ戦で終了間際にしか使ってもらえなくても、次のカップ戦ではまたチャンスが巡ってくるだろう。
この日の試合ではそれほど見せ場をつくれなかったが、次回のサンプドリア戦でアピールできれば、レギュラー復帰も近づいてくるはずだ。
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