理想はポゼッション100%!原口元気が語る「バイエルンの恐怖」 (3ページ目)
試合後のヘルタの選手たちの様子を見ても、悔しがっているのは原口らごく一部。ほとんどの選手は満足感とあきらめの入り混じったような表情で、アウェーまで駆けつけたサポーターに挨拶をしていた。
第10節で、同じくアリアンツアレーナで敗れたケルンの大迫勇也が、歯に衣着せぬ表現をしていたのを思い出した。
「最初から“ない”試合みたいだった」
つまり、ここで勝ち点3を失ったということではなく、最初から勝ち点3は取れないことが前提だったように、大迫には感じられたということだ。
「勝負らしい勝負に持ち込めない感じだった」と、弱腰な自分たちの戦いぶりに大迫はあきれ顔でフラストレーション全開だった。
CL出場権獲得を目指すシャルケでさえ同じようなものだ。昨季、シャルケはバイエルンにリーグ戦では2戦とも引き分けたが、ホームで引き分けて満足そうな表情を見せるチームメイトを尻目に、内田篤人が語っていた。
「バイエルンに引き分けで、シャルケだとみんな満足なんだよね。ホームで引き分けて悔しいと思うのはドルトムントくらいじゃないかな」
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