理想はポゼッション100%!原口元気が語る「バイエルンの恐怖」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 バイエルンが止まらない。第14節はヘルタをホームに迎えて2−0で下し、勝ち点を40に伸ばした。第11節でフランクフルトに引き分けた以外は全勝。リーグ戦で対抗馬となるはずのドルトムントでさえ第8節に5-1で圧倒した。チャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナルに敗れるなどもしたが、今季のバイエルンの強さは尋常ではない。

MFローデに指示するバイエルンのグアルディオラ監督MFローデに指示するバイエルンのグアルディオラ監督 対戦したヘルタの原口元気はこう表現する。

「前半は手も足も出なかったですし、後半は相手がもう緩めたというか......。バイエルンは前半しか本気を出してない感じがしました。ああいう相手に勝つにはまあ、とりあえず前半はしのがなきゃいけない。最低、前半は0−0でいかなきゃいけなかった。(前半に2失点し)勝ち目はなかったなと思います」

 昨季までのバイエルンには、ロッベン、リベリといったケガの多い看板選手が抜けると途端に攻撃力がダウンする印象があった。だが、今年はビダル、コマン、この日は出場しなかったコスタら新戦力が、その穴を埋めて余りある活躍を見せている。ロッベンとリベリが代名詞ともなっていたサイド攻撃だけでなく、「100%のポゼッションが理想」とさえ言うグアルディオラのサッカーが3シーズン目となり定着してきた感がある。

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