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空振り、おでこ、右足の「珍ゴール」が岡崎慎司にもたらす好影響 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 そしてもうひとつが、レスター・シティで約3ヶ月ぶりにゴールを奪ったこと。初ゴールを挙げたのは8月15日の第2節ウェストハム戦になるが、以降10試合にわたってゴールがなく、直近4試合ではベンチスタートを命じられていた。最近ではリード時の"守備的FW"として起用されることが多かっただけに、待望の2点目を挙げた意義はやはり大きい。

「フォワードとして何試合も点が獲れないのは嫌ですね。地道に仕事をこなしつつ、光明をつかもうとすることが大事で、今日がそのキッカケになればいい。これでまた、(自分に)流れが戻ってくると思えば」。フォワードとしての重責を果たし、定位置取りに向けてクラウディオ・ラニエリ監督へアピールできたことに、ホッとした様子だった。

 ここでもう一度、試合を振り返ってみたい。序盤はほぼ互角の展開だったが、ブラジルW杯のグループリーグでも対戦したコートジボワール代表のMFシェイク・ティオテが20分で負傷交代すると、ニューカッスルの守備組織は破綻した。「彼はよかった。潰し屋的な感じでプレーしていて、『痛いな』と思っていた。だが、彼が交代したことで、守備のバランスは完全に崩れた。それまでは割と、『良いチームだな』と思っていた」と岡崎が言うように、ティオテの交代はターニングポイントであった。

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