ブンデス1000勝。大迫勇也が漏らした「バイエルンが強い理由」 (3ページ目)
大迫が入ったのは58分。すでに3-0になり、試合結果は見えていた。大迫は右MFで30分強プレーしたが、ボールタッチはわずかに9回。何もできずに終わった。
「みんながみんな引いてるので、ただ後ろに人数がいるだけ、CBが多いだけ、みたいな感じだった。CBがもうちょっと人をつかむ仕事をしないと、前の選手に負担がすごくかかるなと思いました……。あと勇気を持ってもうちょっとボールポゼッションしないといけないなと思うし、CBがキーパーに下げて長いボールを蹴って、というのしかなかったので、もっと勇気を持って、縦パスを入れたりして欲しかったですけどね」
守備一辺倒の状況を変えることもできない歯痒さばかりが募った。「チームとしてびびりすぎたのでは?」とたずねてみると、同意しながらも、ケルンのやり方にも一理あったのだと説明した。
「見ててそう思いましたよね? もっと前から行っていいと思いますけど。割り切りすぎてるところはあるかな。それが良い方向に出るときもあるからやるんだと思いますけど、今日は全く良いところがなかったと思います」
同じブンデスリーガで戦うバイエルン相手になぜこんなにも腰が引けてしまうのか。大迫が最後に付け加えた言葉には大きなヒントが隠れていた。
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