ブンデス1000勝。大迫勇也が漏らした「バイエルンが強い理由」 (2ページ目)
バイエルンの強さを相手の戦術が物語っていた。この日のケルンは5バック、中盤の4枚もかなり引いた状態という超守備的布陣。前線に1トップのモデステだけが残ったが、彼には快足のラフィーニャが張り付いており自由はきかなかった。ブンデスリーガというドイツ国内では最高峰のリーグで、ここまで守備対策だけをした布陣はなかなかお目にかかることはない。
大迫勇也は、自嘲気味だった。
「最初から5バックで、4人ボランチ並べてって感じだったから、そのやり方でやるんだったら勝てはしないなと思いました。(勝ち点1を狙う?)最初からそのつもりだったと思います。あれだけ引いて、やりたい放題されたら、選手はストレスたまるなと思いましたけど......」
最近の4試合、連続して先発していた大迫勇也はこの日はベンチスタートだった。理由はこの5バック。1週間かけてその準備を行なっていたため、自身が先発から外れることは週半ばからわかっていたと明かした。途中出場は状況次第、とも告げられていた。
守りに守ったが、前半のうちに2失点。しかもバイエルンが75%近いボール支配率で主導権を握った。9枚で守っていては効果的なカウンターなど生まれようもなく、アーセナルのように耐えながらチャンスを狙うことはできなかった。
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