ロベカル、ルシオ、日本出身選手も。インドSリーグがすごい! (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

「オークションは、競走馬の"競り"みたいなもの。まあ、選手に値札が付けられ競り落としていく様子がテレビにも生中継されたから、公開人身売買とも言えますかね(笑)。日本から見れば無駄なお金を使っているように思われるかもしれないですが、インドでは逆にそれが受けているんだと思います。オークションには昨季ISLでプレーしていないインド人10人がかけられ、オークションの際は3日前からホテルに缶詰めにされ外部と連絡も取らせてもらえませんでした」

 和泉の所属するアトレティコ・デ・コルカタは昨季の優勝チーム。今季も開幕からの4試合を2勝1分け1敗とまずまずのスタートを切った。和泉自身、初戦のチェンナイ戦はロスタイムの途中出場だったが、先発した第2戦のFCゴア戦で先制弾を決めると、続く第3戦のケーララ・ブラスターズ戦でも2戦連発のゴールを決め、2戦目以降は左のMFとして先発出場を続けている。

「プレシーズンは、うまくいかずに悩む部分もあったのですが、1点取れたことで力が抜けた部分があります。前に所属したプネーFCとは違い、ここでは経験ある外国人選手も多いので、自分のプレーに専念できるやりやすさがあります。ゴア戦では、子どもの頃からファンだった(昨季からゴアの監督を務めている)ジーコの前でゴールを決められ、夢が叶ったような気分でしたし、ケーララ戦はホームに6万人以上の観衆が集まった。サッカーの神様ペレがスタンド観戦していたなか自分のゴールが勝利につながり、思い出深い夜になりました」

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