「批判発言」後も、本田圭佑への指揮官の信頼は変わらない
代表戦のためのインターバルの後、セリエAは再開、第8節が行なわれた。
2週間前にこのコラムを書いた時には、本田圭佑がナポリ戦の後に日本のジャーナリストにもらしたという発言は、まだイタリアには届いていなかった。チームや監督の采配に言及した内容のほとんどは、もっともなものだった。ミラニスタの間でも彼の意見に賛成する声は多く聞かれた。2試合スタメンから外され、おまけにナポリ戦では4-0で大敗。どうにかしなくてはという思いから、今回の発言になったのだと思う。
トリノ戦、後半43分から出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ミランのスタイルの常として、この発言に対するチームとしてのオフィシャルなコメントは何も出されていない。本田が日本から帰ってきてミラネッロに合流しても、チームも監督もチームメイトたちも彼を問いただしたりはしない。とにかくなんの反応も漏れ聞こえては来ない。しかしこれはミランではごく普通のことなのだ。
本田は1月には移籍するのではないか、行き先はプレミアか、いやリーガだ、などという声も耳にするが、しかしそれはあくまでも噂でしかない。本田との関係を切りたいなどと、ミランは一切言っていないのだ。
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